【小さいアラフォー主婦が二輪免許取得に挑む】TEXT!
↓漫画はこちら
o-bike.hatenablog.com
↓ひとつ前のお話はこちら。
【いざ二輪教習申し込み!】
夫に便乗して実に10年以上ぶりにやってきた自動車教習所。
普通自動二輪教習の申込用紙に記入したものの
小一時間もの間、どうしようか決めかねて右往左往していた。
決して安くない授業料、途中でやっぱり駄目だと諦めたところで
お金は返ってこない。本当に今の自分にやりとげられるんだろうか。
見るに見かねた夫が受付の人に説明をしてくれてやっと申込書を提出する。
「女性の教習生の方には、まず実際に教習車に触って頂き、
足付きなどを確認していただきます」
受付の人から案内が入る。
この日、私の他にも二輪教習の申し込みをしている女性がいた。
私より少し若い女性だったが、軽々と車体を起こしていた。
そのせいか「ま、いけるでしょ」と軽く考えてしまっていたのだが…
ロビーを出て待っていると
恰幅のいい白髪の教官がバイクを押して来た。
二輪教習車、CB400スーフォア。予想以上にでかい!
まずはセンタースタンド掛け外し、バイクの重さに圧倒される。
引けば少し動くが、ビビって前に勢い良く押し出せない。
車体起こし。あわあわしながら挑むが起こせる気がしない。
125㏄(小型二輪)でも試したが持ち上がらず、車体が横にずれてしまう。
またがれば、つまさきがわずかに地面に触れる程度で宙ぶらりんになる。
お尻をかなり横にずらして片足はなんとかつくが、フラつく。…怖い!
夫が教官に
「ここってアンコ抜き(シート高下げ)対応はしていないんですか?」と尋ねた。
教官は「以前はやっていたんですがね…」と歯切れが悪い。
「片足が付くなら教習は受けられますし、
引き起こしなども練習すれば出来るようになりますよ」とも言ってくれたが
ここでもう一人、別の教官が来て丁重に説明を始めた。
「最近、無理をして免許を取った女性がバイク事故で亡くなり、
当教習所では入所基準を厳しくしています。シート高下げもやらなくなりました。
別の教習所ではありますが、近年、教習所内で死亡事故も起きています。
男性でも、教習中に骨折するなどは当たり前に起こる事故で、
教習では常に危険が伴います。申し訳ありませんが
少なくとも当教習所では責任が持てません。他の教習所を当たって下さい」
…そう、申し込む前に丁重に断られてしまったのだった。
断られてしまった原因は、もっぱら足が付かなかった事。
思い付きで行動した結果、リサーチと準備が圧倒的に足りていませんでした。
体力や体格に不安がある女性が教習所申し込みをする場合は
・電話でアンコ抜き対応しているか聞く
・バイク教習に使えるヒールのある靴を履いていく
・知人や家族に頼んでバイクにまたがったり、引き回しの練習をする
といった事前準備をしたほうが良いようです。
↓次の話はこちら